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巨額の予算がなくても、面白くて“稼げる”ゲームはつくれるか? ミニマルな世界観の「qomp」が示していること
WIRED 2021/05/24いまやゲームのコンテンツは肥大化が進み、巨額の予算をかけた“AAAタイトル”ばかりがヒットする状況が続いている。こうしたなか、一部の独立系開発者たちは別の道を模索している。いかに予算をかけずに面白いタイトルをつくり、しかも収益化していくのか──。そんな難題に、ミニマルな世界観のゲーム「qomp」は挑んでいる。
ゲーム開発者たちは昔から、ヴァーチャルテニスというアイデアにとりつかれてきた。さかのぼること1958年には、「Tennis for Two」という最初期のコンピューターゲームのプロトタイプの存在が記録に残っている。72年には、世界初の家庭用ゲーム機「Magnavox Odyssey」用にその名も「Tennis」というゲームが発売され、お茶の間へと“進出”した。
そしてデジタルエンターテインメントとスポーツマンシップという不思議な組み合わせの成功は、75年にピークを迎えている。アーケードゲーム「Pong」の家庭用ゲーム機版が発売され、歴史に残る大ヒットになったのだ。