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グーグルは競合製品が登場するまで、新製品を「パントリー」に置いておく
BUSINESS INSIDER 2021/06/28ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、グーグル(Google)は社内で「パントリー(貯蔵庫)・モード」と呼ばれる研究開発戦略を取っているという。新製品を作ったとき、競合企業が対抗すべき新製品や類似品を発表するまで、それを伏せておくという。
グーグルは売り上げと利益が急増しているが、同社の現幹部と元幹部はNYTに対し、「パントリー・モード」はサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOが最適なタイミングで重要な決定を下すことに苦心していることに関連していて、同社のリスク回避的な企業文化を表していると述べた。
NYTによると、ピチャイCEOのリーダーシップのスタイルでは、同社の経営陣はピチャイの承認なしで多くの決定を下せる。これを「自分」の欠如と見る従業員もいれば、世間の評判を気にして行動が起こせないと捉える従業員もいるという。
同社広報にコメントを求めたが、回答は得られていない。だがNYTではピチャイのリーダーシップのスタイルについて同社幹部が語っており、社内調査では従業員はピチャイについて高く評価をしているという。