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慶應大学教授が断言!「私たちに見える世界は本当の世界ではない」
現代ビジネス 2020/07/01私たち自身も、私たちが生きているこの世界も、すべては量子でできています。
身近な自然現象も、科学技術も、量子の存在がなければ成り立たないものだらけです。
ところが、この量子というやつ、なんとも捉えどころのない不思議な代物です。
世界の根本を作る根源的な存在で、量子についての理解は今後ますます必須になっていくはずなのに、その姿を追い求めるとフワフワと逃げていく。なんとももどかしいことです。
量子って一体なんなのでしょう?
話題作『時間とはなんだろう』の著者、松浦 壮さんが『量子とはなんだろう』で繰り広げるのは、量子論の “直感的”理解への旅! その一端を垣間見てみたいと思います。
今回は、本書の前書きを特別編集してお届けします。
「リアル」とは何か?私たちが「物を見る」という行為も、光が目に飛び込み、網膜に分布した視細胞が光に反応して電気信号を脳に送り、脳がその信号を処理することによって作り出された、「仮想現実」。そう考えた時に、「リアル」と「バーチャル」の境界線とは何か?という根源的な問い。「直感とは育むこと。腑に落ちるまで正しい経験を積むべし。」と述べる筆者の示唆は非常に重要です。