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オンラインイベントに欠けているもの
CORAL 2020/07/08本ブログは独立系アナリストのベネディクト・エヴァンス氏(Benedict Evans)の論考、「Solving Online Events」を氏の許可を得て翻訳したものです。エヴァンス氏は20年のわたってモバイル、デジタル・メディアを始めとするデジタルテクノロジーの動向や戦略を分析を本業とし、ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitzでパートナーを勤めていました。
今のオンラインイベントを見ていると、1996年頃のEコマースを思い出します。ソフトウェアは未熟で、ところどころ出来が甘く、うまく動作しないことも多々あります。それはそのうち修正できるでしょうが、より重要なのは、どんなプロダクトを作るべきか誰にも見当がついていないことです。
オンラインのイベントは、主催する側も、参加する側も、これまでは感じることができなかった利便性(わざわざその場所へ行かなくても良い、直前の予定があっても2分後には参加可能など)を感じる一方で、「なんだろう?手応えが(満足度が)得られない」という感想が聴こえることもあります。利便性や可能性を活かしながら、何が重要な要素として不足しているのかを気づいた先に、新しい基準がうまれるのかもしれません。