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進化する幸せ産業(1)観光業界編 安全と健やかさを追求する生活圏内でのコンパクトな旅
WWD 2020/07/09新型コロナで世の中は一変した。自分自身のフリーライターとしての生活も、だ。私がメディアに発信するのは旅やグルメ、ウエルネスなどのいわゆる“幸せ産業“がテーマ。世の中が平穏だからこそ成り立つビジネスだ。命をつなぎ、生活を維持するエッセンシャルワーカーと違い、幸福感をもたらす消費を促す情報は不要不急といえるだろう。
緊急事態宣言発令前にすでに全ての撮影は延期、各出版物は大幅な内容変更やキャンセルとなり、打ち合わせもインタビューも全てオンラインに。今までとは違うネットワークを活用した情報発信となった。
そんな中、各業界のリーディングカンパニーが想像力と瞬発力で難局を乗り越えようとしている。そこでライターとしての体験や、各業界の現場の声なども含め、進化する幸せ産業について短期連載でリポートしたいと思う。今回は観光について。
古代から「旅」は、人の視野を変えたり、新たな気づきを得られる機会として機能してきた。それは「娯楽」以上の意味を持っている。Withコロナ時代の「移動の制約」は、人の思考や価値の創出にどのぐらいの影響を及ぼすのか。逆に、そこから何か新しいサービスが生まれるのか。