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触覚を再現するハプティクス技術はコロナ時代における希望となるか
Tech Crunch 2020/08/20ブルックリンに住むJeremy Cohen(ジェレミー・コーエン)はこの3月に、近所に住むTori Cignarella(トーリ・シニャレラ)というすてきな女の子とお近づきになりたいと綿密な作戦を練って実行したことで、インターネットでちょっとした有名人になった。
隣のビルの屋上にある通気口の横にいるトーリさんを初めて見かけたジェレミーは、ドローン、Venmo(ベンモ)、メッセージ、FaceTimeなど、ソーシャルディスタンスを守ったあらゆる手段を駆使してトーリさんと連絡を取り合った。そして、2回目のデートで彼の作戦は頂点をきわめる。巨大なビニール袋を買って風船のように膨らませ、自分がその中に入って、トーリを接触なしの散歩に誘ったのだ。ジェレミーはインスタグラムに、「ソーシャルディスタンスを守って人と物理的な距離を取る必要があるからといって、気持ちまで距離を置いてよそよそしくする必要はないんだ」と書いている。
オンラインの時代は、五感の中でも「視覚」と「聴覚」が中心の世界になっています。しかし、「人間らしさ」という意味では、触覚・味覚・嗅覚の残りの3感の要素は、非常に重要な意味を持っています。オンラインでそこをどう拡張するのか、またオフラインの価値はどこにあるのかという点で考えるためのヒントがあります。