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漬物 課題は多様化と財務 非常時に強い“生活産業”
食品新聞 2020/08/31漬物市場も今年は新型コロナウイルスの影響を大きく受けている。量販スーパー向けの市販品は販売堅調だが、業務用外食ルート、観光土産向け、対面販売店などが大打撃を受けている。それでも市場トータルでは絶望的な落ち込みではない。長らく日本の食卓を支えてきた漬物産業は“生活産業”であり、非常時には強い。
19年の漬物出荷額は3.1%減の3千100億円となった(本紙推定)。野菜安と天候不順により販売はやや低調だった。今年は新型コロナの影響で、外出自粛要請により業務用は3月頃から6月頃まで大打撃を受けた。
家庭の中での漬物と、お土産としての漬物、外食に添えられる漬物。同じ漬物も、切り口によってその状況が大きく変わります。伝統食として、かつ乳酸菌が豊富に含まれている発酵食品として、どのように多様化して市場を広げていくのか注目です。