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認知の歪み=バイアスに気がつけば問題発見力は高くなる
現代ビジネス 2020/07/02細谷功氏の連載『問題発見力を鍛える』では、「問題解決」よりも「問題発見」が重要になっていく時代に必要なことについて考えてきました。第20回の今回は、私たちが持っている「バイアス」に着目して日常に潜む問題を発見します!
前回、前々回と「具体と抽象のギャップ」「自分と他人のギャップ」についてお話しました。要はこれらは「そもそも問題とはギャップであり歪みである」という、これまでの問題の定義に従えば、私たちの認知の歪みを認識することで問題を発見することができることを意味します。
このような認知の歪みは一般にバイアスと言われますが、よく知られ、かつ本連載にも関連するものとして、以下を代表例で挙げることができます。
この「認知の歪み=バイアス」は、誰にも起こりうることを前提にすることが大切です。アートやデザインを学ぶときに、徹底して説かれるのは、「観察力」の重要性。基本的には私たちは、主観で物事を見ているため、そこには時に大いなる「ギャップ」が存在します。関係者が増えれば増えるほど、この「主観」がもたらすギャップが生じやすくなることを理解することが重要ですね。