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東大工学部から世界最高峰の美大へ。吉本英樹が目指すテクノロジーとデザインの高度な融合
Forbes Japan 2020/07/03日本で生まれ育った日本人が海外で実力が認められる分野は、実はビジネス系よりもデザイン系に多いように感じる。
ビジネス系キャリアで成功するには、言語のハンデキャップだけでなくプレゼンテーション力、リーダーシップといった、日本の教育であまり重視されていないソフトスキルが海外では極めて重要となる。それと比べ、デザイン界では純粋にアウトプットのクオリティだけで評価される側面が強いからだ。
デザイン界の風の噂で聞いたのだが、現在プロダクトデザイン界で最も注目される若手デザイナーの1人が、私が住むロンドンにいるという。東大工学部から芸術分野では世界最高峰のロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業し、ロンドンでデザインエンジニアリングスタジオ「Tangent」を経営している吉本英樹さんだ。
「基本的には自分の強みはデザインとエンジニアリングの境目をなくものを作るということなんです」(本文引用)東大工学部のエンジニアリングのプランの立て方と、RCAでのプランの立て方の大きな違いは非常に示唆に富んでいます。その言語や思考を翻訳する役割が求められています。