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慶應SFC編②◆新学部長は40代のアーティスト
朝日新聞EduA 2020/07/03この30年の日本の大学に大きなインパクトを与えたのは、「大学改革のモデル」と言われた慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)と、学生・教員の半数が外国人という立命館アジア太平洋大学(APU)だろう。奇しくも今年、SFCは30年、APUは20年を迎える。両大学は日本の大学をどう変えたのか、そして現在も開設当初の理念は受け継がれているのか、連載で報告する。
最初は慶應SFC。AO入試、学生による授業評価、シラバス(講義要項)、24時間キャンパス、セメスター制……。今では多くの大学が導入しているこれらを初めて採り入れたのがSFCである。問題発見・解決型の授業、グループワークやディベートなど双方向型の授業もしかり。その現在とは――。(写真は、自ら制作した彫刻作品の前に立つ脇田玲・環境情報学部長)
「偉い人が決めた来たるべき未来を信じるのではなく、主体的に未来を創造する力、解答ではなく問いをつくる力。そのようなアーティスト的な思考を持った人を育てていきたいと思います」(本文引用)学びの仕組みを変えると同時に、企業や行政の価値観も変化させていくことが重要になっています。