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スタートアップの組織設計図の5類型と、その失敗率
CORAL 2020/07/10最近でこそ「MVV」(ミッション・ビジョン・バリュー)ということが話題になることが増えて、スタートアップにおいて、比較的早期に組織のレーゾン・デートル(存在意義)を考えたり、言語化することが増えてきましたが、これは日本では比較的最近のトレンドのように思われます。
まだメルカリが社員10名程度だった頃、現在同社の取締役会長を務める小泉文明さんが経営陣4人とともに合宿をして、今では有名なメルカリのバリュー、「Go Bold」(大胆にやろう)、All for One (全ては成功のために)、Be Professional (プロフェッショナルであれ)を定めたのは日本のスタートアップ業界では良く知られた話です。2013年末から2014年にかけてのことで、当時、アーリーステージのスタートアップが、こうした言語化をするのは極めて珍しいことでした。すでにメルカリは最初の5か月で100万ダウンロードと成長スピードは速かったのですが、過去の組織運営の経験から、プロダクトの浮き沈みによらない、ぶれない軸をつくり、それを組織に定着させることの重要性を小泉さんは知っていたのだといいます。
この記事では、組織を、「スター型」「エンジニア型」「コミットメント型」「官僚型」「独裁型」に分類。それぞれの類型の創立後の各種考察は興味深い。「レポートにおける重要な発見の1つに、この設計図というのは、最初に類型を選ぶと途中で容易には変えられないということがあります。組織の成長後に類型を変えることは、業績へのダメージが、きわめて大きく、長く影響が残る」(本文引用)という点は、参考になります。